ひさしぶりに本の紹介。
世の中にはあれやこれやと、無数に健康法があるけれど、
あの人には効果あったけど、わたしにはぜんぜんっていうことがある。
当たり前だけど、顔や体型に個性があるように、持っている資質は違うから。
この本は「野口整体」がベースで、身体は楽器の集合体と言う!
それぞれの骨盤のタイプ(動きかたや、反応)の違いからおきる、
身体のエネルギーの流れや、感受性の音色を、「体癖」と呼んで、
その体癖を理解し、自分にあった方法でチューニングを行うというもの。
なるほど。
本のはじめに、自分の体癖を知る簡単なテスト。
おおまかに11種類のタイプに分類していき、そこから、
自分のタイプにあった、癖の解説や調整方法が書かれている。
これが面白いほどよく当てはまる!
そして、無意識にとってしまう、しぐさにも実は意味があって、
自分で自分の響きを良くしようとしている調和の行為なのだ、と。
たとえば、腕組みするのは、胸の緊張をとるため。
貧乏ゆすりするのは、骨盤の緊張をゆるめるため、なんてね。
こういう風に理解ができたら、ほかの人に対しても印象とか考えが変わる。
相手を見ながら心のなかで、あ!なるほど!いま緊張をしていたのね!
そうかそうか、むふふ・・・可愛いやつめ、とか。(← いやらしい!)
いちばん感激した箇所は、「死」にたいして。
死ぬことは、生きることの対極、なんてカッコつけたつまらないこと言わない!
「死」とは、生ききって突き抜けた先にあるもの、というのが片山先生の考え方。
とても短い文章だったけど、そういう思想が、愛に溢れた本を作るんだなと。
完璧なパンチライン、付箋を貼って何度も読んだ。
できるだけ心地よく響いて、生命を奏でること。
いきている瞬間をまるごとおいしく味わうためにと、教えてくれる。
ヨガだから、とか整体だから、とか区別なく、よりよくなるための処世術だもの。
うんうん、と激しくうなずきながら読んだ!やさしいんだよなあ、目線が。
イラストも脱力系でくすぐったい感じだし。
これ自分に当てはまってる!って箇所、たくさんあると思う。
あとは、他のひとがこうだから、ってただまねをするのではなくて、
自分を見つめるいいチャンスだし、そこから新たにはじまることもある!
本当に素晴らしい一冊なので、
お疲れのひとはとくに、お勧めします。
hana
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