西川美和さんはすごい。
映画を撮ってもいいし、文章を書いてもいい。
いまの映画界の主流って、売れた小説やアニメの映画化が多いけど、
西川美和さんは自ら物語を紡ぎ、脚本おこして、映画をとる。
さらに、映画の外伝のような小説まで書いてしまった!
きのうの神さま。
「ディアドクター」の小説版といわれているけど、
映画から完全に独立した、まったく別な仕上がりの短編集。
日常に潜む孤独や、虚無、あきらめや、閉塞感、少女特有の嫌悪感とか。
人間の深いところに、眠らせた感情を掘りおこすようなネタが満載。
あぁ・・・それあえて言ってしまう?な、パンチラインが効いてるし、
お得意のブラックなコメディや、シニカルな要素もたくさん。
それに映画の登場人の過去にも触れたりするので、
映画を観て、本を読む、Wの楽しみかたもできる!
淡々と進む、“おそろおかしい”、絶妙なテイストの文章力に、
ページを追うごとに映像が浮かぶ、さすがは映画監督!の手腕。
才女って本当にいるんだな、と痛感した一冊でした。
女子小学生でも、主婦でも、老婆でも、
女という生きものが秘めた怖さ。
もう、ばつぐんにいいです。
▼以前書いた映画ネタ
http://bit.ly/9nZIb6
hana
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