待ちに待った映画!「抱擁のかけら」。
監督のイマジネイションを、完璧に表現する女優ペネロペ・クルスと、
そのペネロペの魅力を最大限に引き出す“魔法使い”ペドロ・アルモドバル監督。
いまのスペイン映画(いや世界の映画)を牽引する最強コンビ4度目のコラボ!
そんなふたりの強い信頼関係から生まれるパワフルな作品は、
とんでもなく残酷だけど、とんでもなく美しい、愛と崩壊と再生の物語。
女優志望のレナと、映画監督のマテオ、大富豪でレナの愛人エルネスト。
三人の激しい三角関係が悲劇のはじまり。マテオは商売道具である視力を失い、
人生をかけた最高の愛もなくすけど、また、映画によって過去を再生していくお話し。
悲劇的で、感情的で、複雑で大胆な、いろんな形の“行き過ぎた”愛がテーマ。
あと、アルモドバル監督からの映画そのものに対する愛もこもってる!
結局はなにごとも、それがいちばん心を突き動かす原動力だよね。
でも単にラブストーリーというくくりで終わらせないのが、この監督の手腕。
前作の「ボルヴェール<帰郷>」では、スペイン女の肝っ玉ぶりを、
最高キュートに魅せてくれたペネロペだけど、今回はシーンによって、
まるでデビュー当時をほうふつさせるような可憐な雰囲気だしてる。
とくに、(愛のない)エルネストへと、(愛する)マテオへの、みせる表情の違い!
あああ、女だねー!と、笑ってしまいたくなるぐらい絶妙な演技してた。
色んな引き出しがある、ほんっとにいい女優さんだよね、最高。
個人的には英語よりも、母国スペイン語を話すペネロペが圧倒的に好き。
そうそう、この前の「それでも恋するバルセロナ/ウディ・アレン監督」の、
激情するラテン女役にもうっとりだった!あれ、完全に主役を喰ってたよね。
スペイン語のまくし立てるようなリズム感と、出演者の強烈な目力の強さ!
いい感じに土臭さ満点で、ビビッドなスペインカラーの衣装や舞台セット。
それに時々不安感をかりたてるような、アルモドバル監督ならではの音楽使いが、
毎回毎回、みているこちらの感情を、いい感じにひっかき乱してくれる。
ラストも最高にかっこいい、そこで終わるか!と、シビレます。
はぁ(ため息)
ラテンの血は、躍動感にあふれている!
▼抱擁のかけらホームページ
http://www.houyou-movie.com/
hana
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