『Rediohead』が、やってきた!
いってきた!最高!いつもライブの話しすると、最高・・・って、ワンパターンな感想だよね。
でもさ、好きな人が目の前にいて、その場の空気を揺らしてくれて、ココロも揺らしてくれる。それ以上にいいことって何だろう?笑
彼らの好きなところを、ひとことでいうと、
「凛とした、鬱」!
過激な皮肉がたっぷりの歌詞に、
重く、切なく、やり場がないメロディー。
トムヨークの歌声と、そのすべての世界観!
ココロがわさわさと、かき乱される感じ。
でも、けして、けして、暗いのではないの!このゆるぎない、鬱っぽさはなんていえばいいのだろう。たとえば、マイナスとマイナスが合わさると、プラスに変化するように、すべてのネガティブな要素を、ぜーんぶ、肯定させてしまう。とっても不思議な、UK界のロック・モンスター!何年たってもゆるぎないし、他のバンドと比べる要素がまったくない。まさに、唯一無二!褒めすぎ?・・・・でも、Radiohead好きな人ならこの気持ちわかるよね?
ライブ演奏中、超満員の空間なのに、とても静か。それに、踊らない、お客さん多し。なぜかっていうと、曲と存在の圧倒的さに、ノックアウトされて、ただボーぜんと立ち尽くす人が多数いたから。うふふ。笑
それに、目を閉じてる人も多数!その両方もいるよ!
ファンのみんなは静かなのに、熱と、思いと、期待がみなぎってる感じ。
踊る人は曲にあわせてゆらゆら。まるで、暗い海の底の、海草みたく、ゆらゆら~。ココロの赴くまま、身体が反応するまま。これが、最高に気持ちいいの。すべての曲が、ココロの奥底の「鬱」を刺激してくれて、それに反応して、徐々に開放していく感じ。
この、赴くままの、ゆらゆら~で思い出したのが、以前、ヨガのトレーニングでやった「自発動」というもの。これはもともとは、気功法なのかな?身体とココロが赴くままに、動いて、心身をリラックスさせる。そして、身体の気のめぐりをよくすることによって、その気を外に放出して、宇宙全体の気と交流する、という壮大なもの。
ヨガのトレーニング最中は、ここまで、深く交流すること、あたしはできなかったけど、でも、身体が動きたい!って思う欲求を聞いてあげて、その通りに動くと、これは、完全なる、身体とココロの一体感、調和だよね。ただ、単純に気持ちよかった。日常生活じゃ、人目があって躊躇してしまうからね。だから、普段なかなか味わえない、深ーい、リラックス。
その感覚を、Radioheadの誘導で、再度、味わったよ。笑
会場全体がゆらゆら揺れて、気持ちのいいバイブレーションを、みんなが放出してた。下半身はしっかり根を張り(ヨガでいう、ウディアナバンダして!笑)、上半身を開放して、ゆれて、周りと一体化する。なんてヨガ的なの!?と、勝手に解釈して楽しんだよ。
前回の~The Birthday編~で、音楽療法にもなっている、「同質の原理」(アルトシューラーの理論)を話したけど、このライブも、的確にそれが当てはまるなーなんて思った。痛いところをつついて、刺激して、活性化して、開放して、癒していく。それが、気持ちいい!
ライブ、アンコール終わったあとに、いっせいに起きた、爆音のような歓声!開放された、わたしたちの「雄たけび」だったのかな?やっぱし、Radioheadは、モンスターに違いないと、確信した瞬間。だって、いつもいつも、わたしたちの「鬱」を食い尽くしては、さらに、パワーアップしたアルバムを引っさげて、帰ってくるんだもん。
万歳!
Radiohead!!
ヨガの指導をするものとして、このトム・ヨークの牽引力と、存在感と、誘導力!これは、学ぶべきところが多すぎて、最敬礼でした。
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Radiohead HP