情報の波に飲まれて、頭がぐるぐるしたときは、絵本をながめるのが好き。
絵に添えられた最小限の言葉は無駄がなく、豊かな響きがあるから。
その静謐でシンプルな気迫を感じると、ただ浸りたい!潜りたい!
ページをめくるごとに、深く深くダイブしたくなるんだよね。
これは現実逃避!?いやむしろ、頭を整理して、自分に向き合う時間。
そんなときには、酒井駒子さんの美しい絵本が最高のお供。
物語の多くは子供や、動物、小鳥や、昆虫がモチーフになっていて、
日常(非日常も)のなんでもない瞬間、動作、会話が愛おしく描かれている。
たとえば、うつむいた後ろ姿のうなじや、肩の丸み、握った手。
いろんな感情を抱え、遠回りして帰った放課後や、
しんしんと雪が降り積もる朝に目覚めて感じたこと。
美しくて、芳醇で、繊細。
忙しくて見失ってしまっていたものや、
慣れて心が動かなくなってしまったこと、
なんかそんな、いろいろ。
コツコツと心をノックする。
酒井駒子さんの世界観にダイブすることは、まるで、
嵐で海面に大波が立っても、深い海の底で静かに漂うように、
自分の中の静かな場所、そこにそっと、触れることができる。
そんな酒井駒子さんを知るための一冊があるよ。
まるごと一冊が酒井駒子特集、オリジナルの書き下ろし絵本も載ってる!
いまや世界中からのラブコールを受け、数ヶ国語に翻訳されている絵本作家。
過去の作品たちについてや、身の回りのこと、頭のなかのことなどなど、
彼女が生み出すノスタルジックな感情を楽しみたいひと必見の内容です。
hana
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